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【派遣された先はイラクだった!】派遣会社に騙された外国人労働者達

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2014/11/09

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6月6日、「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」がイラク北部の第2の都市モスルを突如制圧。その後、イラク政府の混乱と貧弱化を利用し、サダム・フセインの故郷、ティクリートやファルージャなどの主要都市をあっという間に制圧しています。そして、その勢いは現在も衰えることなく、制圧都市を次々と拡大し続けているのです。

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10年ほど前の内戦時に比べ、非常に死亡者が少ない今回の戦いのうように感じますが、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の報告によると、今月5~22日の間に、少なくとも1075人が殺害されたと報告されています。

また、外国人の誘拐もメディアで報じられています。これまでに確認されているだけでも、以下の通りです。

• ティクリート在住のトルコ人、パキスタン人、バングラディッシュ人、トルクメニスタン人、ネパール人の計60人の外国人労働者
• モスル在住の49人のトルコ大使館職員と31人のトルコ人トラック運転手
• モスルでトルコの建設会社で働いていた、40人のインド人

騙されてイラクへ

東南アジアやアフリカ、と言った発展途上国出身者達の人気の出稼ぎ先と言えば、アラブ首長国連邦などがある湾岸諸国やサウジアラビア。しかし、その影で、イラクへ派遣される労働者も増加していたのです。

2003年のアメリカのイラク侵攻の際には、アメリカ軍と契約をしている外国企業によって、アメリカ軍基地内での仕事のために派遣され、2007年以降は、イラク国内の人材派遣会社が、建設現場や製油所などへ何千人もの外国人動労者をイラクへ呼び寄せています。

しかし、違法、あるいは、労働派遣会社にだまされて、気がつけばイラクに派遣されていた、と言うケースも多くあると言われています。

2009年にバングラディッシュ出身の19歳、フェイルーズ君は、バングラディシュの労働派遣会社を通して、湾岸諸国での3年間の仕事を確保するために4,500米ドル(約46万円)を支払いました。しかし、実際に彼が派遣された先はイラク。月300米ドル(約3万円)の月給で、イラク国内のスーパーマーケットで働くことになったのです。

彼のようなケースは珍しくないようで、イラクの首都、バクダットに拠点を置く人権団体が確認しているだけでも、これまでに54人のスリランカ人とエチオピア人が自国の派遣会社にだまされ、イラクへ労働派遣されたと伝えられています。

彼らは、中東や湾岸諸国を経由し、イラクへ派遣され、爆弾が爆破する音を聞いて、初めて自分達がイラクへ派遣された事を知ると言います。

また、外国人労働者がテロの対象になる事もあります。2004年、12人のネパール人がテロリストに誘拐、殺害される事件がありました。その後、ネパール政府は、自国民がイラクで働く事を禁止したものの、約1万5千人ほどのネパール人が何らかの形でイラクで働いている言われています。

自分の意思でイラクへ行く人も

しかし、既に存在する危険、及び、ISISの侵略によりいつ内戦が勃発するか分からない状況の中、自らイラクへ就職を希望する人達もいるのです。

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ISISのツイッター上にて公表された写真。イラク都市制圧に成功し、ポーズをとるISIS戦士。

ティクリートがISIS に侵略された当時、46人のインド人看護婦が現地の病院で働いていました。勿論、大多数の看護婦たちは、インドへの一刻も早い帰国を強く願うものの、驚く事に何人かは現地に残り働き続けたいと言うのです。28歳のシンドゥーさんもその一人。

彼女は、イラク南部の都市、ナシリアの病院に勤務しており、ISISがイラクを侵略する一日前に、幸運にもインドへ里帰りをしていました。しかし、インド政府がイラクへの渡航をやめるべく勧告を出しているにも関わらず、今月26日に再びイラクへ戻る航空券を予約済みだとう言うのです。

シンドゥーさんは、モスルで40人のインド人労働者が誘拐されているなど、イラクの状況がどれだけ深刻なのかは承知の上なのです。なぜ、彼女は危険を冒してまで、イラクに行く決断をしたのでしょうか?

実は、彼女は教育ローンとイラクでの仕事を斡旋してくれた会社へ、膨大な借金を抱えていたのです。彼女の母親は腎障害があり週3度は透析が必要な上、父親は小さな農場を経営している、決して裕福とはいえない家庭です。

そのため、彼女の父親は、友人から彼女の教育費とイラクへの仕事を斡旋してもらうための費用、15万ルピー(約25万円)を借りたのです。何人かの友人からは、利子付きでの融資だったため、借金返済のために、出来るだけ給与面で有利な場所で働かざるをえない状況なのです。

イラクで就労する前は、シンドゥーさんはデリーの病院に勤め、当時の給与は月1万1千ルピー(約1万9千円)でした。しかし、イラクの病院では、5万1千ルピー(約8万6千円)を稼ぐ事が出来るのです。

彼女は、看護婦の資格は保持しているものの、サウジアラビア、クゥエート、カタールと言った中東諸国で働くのに最低限必要な大学卒業資格がないために、残された選択枠は、イラクしか残っていないのです。

シンドゥーさんのように、イラクで就労している殆どのインド人は、自国で受け取る給与ではとても支払う事のできない、多額の借金を抱えています。

公的機関からお金を借りたインド人は、内戦勃発寸前の国から自らの身を守るために、政府へ借金の返還免除を要求しています。しかし、シンドゥーさんのように知人から借金をした場合、政府に返還免除を要求する事が出来ない上に、証拠となる十分な書類が無いため、裁判所へ訴える事も出来ません。

シンドゥーさんの出身地、ケーララ州の外務大臣ジョセフ氏は、今回の危機について以下のように述べています。

我々の最優先事項は、ケーララ出身者の身の安全が第一で、彼らが抱えている借金は二の次の問題だ。

この発言、イラクに残らざるをえない人達、あるいは、行かざるをえない人達へ、十分説得力のある発言だと思いますか?

外国人誘拐って珍しい事じゃないよ、イラクでは。
低賃金外国人労働者は、中東や湾岸諸国では差別の対象だよ。
自国でも、他国でも奴隷のように扱われる彼ら。どうかならないの?
悲しすぎる。
建設会社で働いている外国人は、どこの会社に雇われているの?
142病院建設予定のうち、完成したのは、6病院のみ。なんで外国人労働者がいるの?
アメリカのマイノリティー優遇措置のような制度を作れば、内戦なんて起こんないんだよ。
こういう状況になっても、いまだに労働者のパスポートを返還しない派遣会社もあるらしい。
詐欺まがいの派遣会社は、法的処置を受けるべき。
サダム・フセイン時代にインドはイラクから援助を受けていたから、インド人はターゲットになるんだよ。
宗教の名前を利用して、好き勝手な事をする犯罪者。いい加減にして欲しいよね。
ISISは、実は中東を不安定化させるための、イギリスのスパイの集団かもよ。
インド政府が貧困層に手を差し伸べると思う?
インド政府が貧しい国民を援助していたら、初めからこういう問題は起きてないんだよ。
イスラム教、キリスト教、ヒンズー教、ユダヤ教・・・・・。なんとか仲良く出来ないの?
17人のインド人がイラクを脱出したらしい。
イラク北部で働いているインド人。給与は、9週間で200米ドル、住まいは建設現場。インドより労働環境がいいの?
どっちみち金銭目的の誘拐でしょ?
宗教の名を利用したテロリストと、金銭目的で誘拐をする犯罪組織。どう違うの?
もう十分でしょ、宗教戦争。

ヒンドゥー教が80.5%を占めるインド。カースト制度上、独自の努力ではい上がるにも限界がある社会。インドは今では、中国に次ぎ、世界第2の経済成長を遂げている国です。

宗教の内容を修正するのは無理にしろ、何らかの形で、貧しい国民を救済する制度、あるいは、自国で人間としての尊厳を持って生活できる支援にインド政府自体が立ち上げる日は、いつか来るのでしょうか。

(参考)http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-28009349
http://www.slate.com/blogs/the_world_/2014/06/18/more_foreigners
_abducted_in_iraq_the_country_s_foreign_workers_are_especially.html
http://www.reuters.com/article/2011/07/06/us
-iraq-labour-deportations-idUSTRE7652WE20110706
http://www.irinnews.org/report/71776/iraq
-foreign-workers-lured-to-work-in-iraq
http://www.myrepublica.com/portal/index.
php?action=news_details&news_id=77347
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/india/data.html

湾岸戦争からずいぶん月日がたったが、いまだに多くの人が亡くなっているのは、終わりのない戦争を象徴する証だと思う。インドの人たちが危険を犯してまでイラクに就職しているのをインド政府も大きな問題として取り上げ、何か自国で対策して欲しい。

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コメント一覧
  1. 日本の名無しさん
    2014年11月10日 12:03 AM

    戦争も紛争も領主と領主が結託して
    自国民を間引く為に起こしているのです
    対立する組織は全てグルで庶民を煽る為のプロレスを演じる係りです
    世界中の庶民がこの事実に気づかない限り戦争はなくなりません

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