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黒魔術。昔の日本で言うと、藁人形に釘を打ち付けてガンガン呪う感じなのでしょうか。現代ではなかなか存在しないのではないか、と思ってしまいそうなことがインドでは日常として起こっています。そのひとつが黒魔術です。
一概には言い切れませんが、黒魔術師はインドの至るところに存在しています。その多くは都市ではなく村に、と言われています。私自身もインドに住んで早10年目になりますが、これまでも友人経由で様々な話を聞いてきました。
もともと、インドでは多数の人がヒンドゥー教を信仰していますが、カーストごとに指示している神々はまた違うようなのです。インドは独立して60年になり、カースト差別も表面的には無くなっていますが、独立前はヒンドゥー教徒と言えど、下級カーストの者はヒンドゥー寺院へ入ることも許可されていなかったそうなのです。
それら下級カーストが自身で作りあげ信仰していた神と呼ばれるシンボルが、黒魔術にも使われるようになってきている、という説もあります。同じインドにしても、北インドと南インドでは言語はもちろん、人々の性格や気性も随分違うため、どちらかと言えば、他の国々との国境と接している北インドに黒魔術を操る人が多いと聞きます。
黒魔術を行う理由としては、農産物の豊作のため、とある神に捧げるため、他人の不運を祈るため、など様々ですが、ここ最近でも世界で大きく取り上げられたインドの黒魔術師がいました。
その黒魔術師はインド西ベンガルの村に住む男で、母親と一緒に闇の中絶屋として世間では知られていました。その男が、赤ん坊の首を切り、頭を木にかけ、血を飲んでオカルト儀式を行っていたのです。
しかも、そいつはこの事件の前年にも、自身の8カ月になる子供を殺害し、女神に捧げていたのです。怒り狂った村人たちに徹底的に叩かれ、その後に逮捕され、死刑判決が下されました。
同じように、インドのまた別の地域では、7歳になる子供が殺害され、豊作の代わりに犠牲になりました。・・・って信じられますか?でも、このような狂ったことが存在しているのです。
私の友人の叔母で、もう亡くなっているインド人女性なのですが、このような黒魔術の被害に遭いました。道を歩いていたら、ヒンドゥーの神様のような小さない置物を見つけたそうです。
埃を少し払い、そのまま捨ててしまっているのもかわいそうだと思い、自宅に連れて行き、自身のプージャルーム(インドではヒンドゥー教徒のどの家庭にもある祭壇です)にお供えしました。
そして、普段行うようにお祈りをしていたところ、急に女性の家族にトラブルが起こり続けたのです。御主人の交通事故、両親の病気、子供の怪我・・・という順で。おかしいと思い、日本で言うお坊さんにあたる方に相談したところ、少し前に道で拾った神様のような置物が原因だと分かりました。
実は、その神様だと思っていたものは、ある家庭で不運が起こり続けていた際に、お祓いをしてもらい、全ての負や悪を封じ込めた人形だったのです。
その負の人形を拾い、拝んでいたが故、自身に不幸が降りかかってきたのだとか。何故、道端に落ちていたのか、故意に落として、人を不幸にさせようと思ったのかは定かではありませんが。
人間を生贄として捧げるケースは、直接耳にしたことがありませんが、妬み、恨みなどを買い、黒魔術をかけられ、健康被害にあったり、不運が起こっているケースはよく聞くものです。
これら黒魔術は世界的にも散布しており、アフリカや南米の人達は特に神経質になっているようですが、インドも然り。世界の人々はインドの黒魔術にどう反応しているのでしょうか。
この黒魔術は実際私が思っていたより、多く存在していました。藁人形の時代なんて、もうずっと昔の日本・・・。日本って何だかんだ言って、平和なんだなと心底思います。
(参考)http://www.dailymail.co.uk/news/article-
2552120/Sorcerer-sentenced-death-India-decapitating
-baby-drinking-blood-occult-ritual.html
https://answers.yahoo.com/question/index?qid=
20120424163228AAolpb4
http://www.divinecaroline.com/self/self-discovery/
black-magic-exists-india-true-story
インドは現在ITで進んでいる反面、このように原始的な思想が今でも北インドに存在するとはびっくりした。
生贄なんて怖くて仕方がないが、もし生贄に自分が選ばれたらきっと遠くに逃げてしまうと思う。