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美食の国として知られるフランス。美味しいお料理に舌鼓を打ちながら、時間を気にせずゆっくりといただくワイン。しかし、優雅な時間を過ごしながらも、ワインの量が増えれば増えるほど、気になるのはトイレのこと。
フランスのトイレ事情は切実とも言われています。そんなフランスの結婚式には「食」と「トイレ」にまつわる最悪の伝統が存在します。
結婚式を終えた新婚カップルが、初夜を迎える前に口にするものとは?!
国が変われば、伝統や習慣も様々です。感心するようなものから、驚いてしまうものまでまちまちですが、違った文化に触れ、時には思い切って経験してみることも、その国をよく知りたいのなら必要なことかもしれません。
とはいえ、できれば避けて通りたいような、フランスの結婚式における、驚きの伝統をご紹介します。
フランス語で結婚は、ル・マリヤージュ。素敵な響きですね。フランスの結婚式と言えば、小さなシュークリームを高く積み上げたウェディングケーキ、クロカンブッシュをご存知の方も多いのではないでしょうか。
シュークリームのシューとはフランス語でキャベツのことで、赤ちゃんはキャベツ畑から生まれてくると言われているフランスでは、子孫繁栄を願う意味もあるそうです。
又、海外での結婚式の余興を盛り上げるための小道具といえば、ガーターベルト(フランス語でラ・ジャルティエール)も有名です。
ガーターベルトは純潔の象徴とされ、結婚の儀式が無事成立した証拠として、花婿の家族に外したガーターベルトを渡すという伝統があったそうですが、それは大昔の話。
今では、ドレスを捲りあげ、花嫁のガーターベルトにお祝いのお金をはさんだり、花婿がドレスに潜り込んでガーターベルトを外したりと、日本の結婚式ではとても受け入れられそうにない企画で盛り上がります。
花嫁から外したガーターベルトを花婿が投げるガータートスは、いわゆるブーケトスの男性版。受け取った人は次に花婿になれるとか。
日本の食事中心の3時間程度の披露宴とは違い、フランスの結婚式は、ダンスあり、余興あり、何時間もかけて(時には明け方まで)ワインとお料理を楽しみます。
そして、宴の最後にいただくのがオニオンスープです。ちなみにオニオンスープは、ルイ15世が、ありあわせのタマネギ、バター、シャンパンで作ったのが最初と言われています。
このオニオンスープをお客様に振る舞い、長時間に渡った結婚式の疲れを癒していただきます。なんともフランスらしい素敵な伝統ですが、今回ご紹介する新郎新婦にとっての伝統はここからが始まりです。
その伝統とは、結婚式が終わると、親しい友人たちが残ったお料理とお酒を集めてまわり、食べかすだろうが飲み残しだろうが、お構いなしに「トイレに映えそうなもの」ばかりを集め、集めたものを持って、新郎新婦の部屋に押しかけます。
そして、二人が便器に入れた食べ残しでできたスープ(?)を全て飲むまで、部屋に居座り続けるというもの。
新婚初夜に向けてのエネルギー注入と、残ったお酒を飲み干すことで、結婚式の終わり、つまり結婚生活の始まりを表す意味があるそうですが、あまり想像したくない話です。
ここまで聞くと、まるで使用している便器から直接、残飯スープを食べると言わんばかりの話ですが、まさか実際に残飯を部屋の便器に入れるとは考えられません。
いわゆる「おまる(室内用便器)」を使っていたのが真相のようですから、全くのでっち上げというわけでもなさそうです。
さすがに今は、食べ残しは使わないとのことですし、仲間同士が明るく、楽しく笑い合いながら行う余興の一環のようなものなのかもしれません。それにしても、残飯の代わりに入れるものが、センスが良いというか悪いというか…。
おまるの底にバナナを入れ、上からホットチョコレートとシャンパンをかけ、見栄えに満足できなければ、ちぎったトイレットペーパーを添えると言うのですから、その徹底ぶりには閉口します。
チョコレートとはいえ、本物のおまるに入った、見た目にもリアルな中身を食べなければならないことには変わりがありません。おまるはもちろん、新品を使うということなのでしょうが…。
中世のフランスにはトイレという場所がなく、おまるを使って部屋の中で用を足していたと聞いたことがありますが、その習慣あってこそ生まれた伝統なのかもしれません。
これを機にヨーロッパのトイレの歴史について調べてみるのも面白いかもしれませんよ。
ちなみに「おまる」はフランス語で「ル・ポー・ドゥ・シャンブル」。フランス語で聞くと、「おまる」でさえもお洒落に聞こえてしまいますね。日本人が想像する「おまる」より、見た目もなかなか素敵です。
日本人の快適なトイレへのこだわりは世界的に話題になることも多いですが、いくら衛生的で明るく居心地の良いトイレであっても、そこでコーヒーすら飲もうと思わない、と言うか、そういう発想すらないのが、ほとんどの日本人ではないでしょうか。
「美食の国、フランス」からの、面白いというよりは衝撃的な伝統の話でしたが、拒絶するばかりでなく、一つの伝統から、人間にとって大切な摂食と排泄に対する考え方や、その背景にある宗教観や自然観まで広げて考えてみてはいかがでしょうか。
今よりもっとその国、更にはもっと大きな世界観に触れることができるかもしれません。
(参考)http://flyawaybride.com/french-wedding-traditions/
http://www.frenchweddingstyle.com/french-wedding-traditions/
https://myrivierawedding.com/2009/11/06/french-wedding-traditions/
http://xpatnation.com/celebrating-lovefrench-wedding-traditions/
http://www.emlii.com/5cb38a40/15-Extremely-Strange-And-Craziest-
Wedding-Traditions-In-The-World
何も知らなかったときはフランスって綺麗なイメージがあったけど、このサイトを運営していろいろ知識がついた今では、フランス=汚い国。
フランス人の舌なんて脂好きのアメリカ人と変わらない。
コリアンに受けそうだ