コスタリカの最高裁判所は、同国の水事情を統括している水道局(AyA : Acuerdos y Alcantarillados)に対して、San Vicente地区、Sibuju地区とSan Miguel地区に清潔な水が行き届くように設備を整えよとの命令を出しました。
というのも、これらの地区では除菌がされていない、不衛生な水を使用しているからです。
コスタリカの不衛生な水事情
最高裁判所がこう言った命令を出したのも、上に挙げた三地区を抱えているTalamanca市が、これらの地区に居住している先住民が衛生的な水を使用することが出来ていないという現状を訴えたからです。
こうした訴えを受けて、最高裁判所はAyAに対して他のすべての地区と同様、先住民居住区にも清潔な水がいきわたるように指示を出したのです。
こういった動きがあるのを知って、他の県や市の首長も、自分たちの担当する地域の先住民が綺麗な水を使用できていないと訴えを続々と起こしはじめました。
これらの動きを見て、最高裁判所は
国の発展を急ぐがゆえに、他の事、例えばこうした清潔な水を飲む権利や、安定した生活を得られる権利と言うものがおろそかになりがちであるということを我々は認めざるを得ない。
しかし、こういった状況は国を挙げて努力をし、状況の改善を急ぐ必要があるし、我々もそのようになるよう努めていく。
との発言を出しています。
AyAは、2014年5月14日からの七日間の間に、先に挙げた先住民居にどのような手段を使ってでも清潔な水を届けなければなりません。
注目しないといけないのは、ただ水が届けられるだけであり、水道が整備されるわけではないところにあります。
このニュースに対しての海外の反応を見てみましょう。(*特別に記載がない限り全てコスタリカからの意見です)
- AyAの取締役は、綺麗な水を飲んだり使ったりする権利はそもそも人権に含まれている事を忘れているんじゃないかな。
- 国が補助金を出してしっかり先住民居住区にも水道を配備するべきだよ。
- その通り。水道は既に人権なんだ。このような裁判所の命令が出されること自体がおかしいんだ。
- これは政府が無償で保障するべき権利よ。もちろん、人権ね。
- 先住民がこのようなプロジェクトを完成させるために必要な設備を持っているとは思えないわ。
- AyAにこれらの地域の水道整備を強要するのは素晴らしい事だと思うわ。
- こういったコメントが見られるということは、コスタリカでは色々な意見を持った人たち同士が共存しているって事を実感させられるね。
- だから、コスタリカはいつまでたってもコスタリカなんだ。一つのことに集中すると、他のことがおろそかになってしまう。発展しないわけだよ。
- ちょっと待って、どうして当たり前の権利を訴えるのに最高裁判所にまで行かないといけないの?
- 基礎の基礎の権利じゃないか。皆が持ってて当たり前の権利なのに。
- AyAは最高裁判所の命令なんて苦もなくやってのけてくれるさ。それって、コスタリカ国民として誇るべきことだし、水道の管理が出来ているって素晴らしい事だと思う。
- (上の意見に対して)何が誇るべきことだって?馬鹿なんじゃないのか?
- 金持ちはいつまでたっても自分たちと同じ位置に立っている人たちのことしか考えていないのさ。
- 誇りって言うのは、国民すべて、もちろん先住民も含まれている人々全ての事を考えた国民的な企業を持っている時に使う言葉だよ。
- こういった実情を発表してくれた首長達は偉いと思うよ。
- 今までのコスタリカの先住民に対する態度はナチスと同じだと思ってたんだ。これはいいことだ。
- ちょっと待てよ、ナチスを引き合いに出すのはお門違いもいいところだろ?
- こういったコメントを見ていると、発言者が無知である意味純粋なのが良くわかるな。
- 「ちょうだい」の文化が浸透しきっているんだな。自分から何かするってことが出来てないんだ。
- 今のコスタリカは、何をどうすればいいかわからない状態に陥っているんだよ。
- まてまて、そしたら今まで先住民の人たちはどうやって水を使っていたんだ?
- 原始的にじゃないかしら。川から水を汲んでいたりとか。
- 水がこんな状態だったら、電気やガスはどうしているの?
- 考えたことなかったな…
- ええ、それじゃあ今までコスタリカは先住民たちをコスタリカ国民だって思っていなかったってこと?
- そう言うことになるな。
- 中米一人権を重んじている国のはずでしょう?
- 君が言った通り、「はず」なんだよ。
- 水って大事だよ!ご飯とか洗濯とか!
- ばかばかしいったらありゃしないよ。こんな無茶苦茶な状態だなんて。
- うまいこといい方向へ向かっているんじゃないか?大統領が変わるまではこんな動きなかったぜ。
- 水の配給じゃなくて、水道管の配備が優先事項なのだと思うけれども…。
- バクテリアだらけの水を飲んでたってこと?
- うわ…病気しなかったのかしら。
- そこは我々の軟弱な腸とは違って、彼らの体は丈夫だからね。だからと言って、病気にならないとは限らないけど。
- どうして彼らの体は丈夫だということがわかったの?
- 水の配給って、どのくらいの量の水が配分されるんだ?
- 上の人が言う通りよ。水が運ばれたって、少しの量じゃあまた以前と同じ状況になってしまうわ。ループよ。
- 確かに。配給じゃなくて、水道管の整備がやっぱり第一。
- 水道管が無いわけじゃないみたいよ。浄水されていない水が出てくるただのパイプだけど。
- ますますちゃんとした整備が必要になるじゃない。
- やれやれ、先住民の方々も大変だな。
今回挙がった水だけではなく、コスタリカにおける先住民の生活環境はとても良いと言えるものではありません。電気も通っていない家に住んでいる人々も多く、先住民のほとんどが貧困層と呼ばれるカテゴリーに属しています。
教育の点にも問題があり、先住民の子どもたちの学校をどうするか、という事が叫ばれています。
というのも、先住民の住んでいる地域は山奥や崖の近くなどの危険だったり立ち入るのが難しかったりする地域で、学校などを建設するのが難しいです。
こういった子どもたちを学校に通わせようとする動きもありますが、立ち入るのと同様出ていくのも難しい所に住んでいるので、どうしても難しくなってしまいます。
学校を建てたとしても、今度はその学校に配属される教員の問題も出てきますし、先住民独特の言葉を絶やさないように努力する運動もありますので、それに関連して先住民の言葉で授業を行える人物を確保しなくてはならないなどと、問題は山積みなのです。
コスタリカの先住民の生活が少しでも早く便利に、人間的になることを望むばかりです。
(参考)http://www.nacion.com/nacional/servicios-publicos/Sala-IV-AyA-comunidades-indigenas_0_1414458648.html
コスタリカの先住民の生活環境がひどすぎて驚いた。
日本はいくら山奥や崖の近くの家でも浄化された水が届くよう整備されているが、コスタリカは水だけでなく、学校や電気もない地域があるとは、政府は早く対応を進めて欲しい。
PR【黄金の国ジパング】では、アフィリエイトプログラムを利用し、アコム社から委託を受け広告収益を得て運営しています。
- ありえない!不衛生な水を送られるコスタリカ先住民居住地区
Whoa, it’s just a useful little bit of write which has been track down into much time a very long time. Can equally examine a good website.